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へそ(臍)



 へそ(臍)は、人を含め哺乳類に属する動物の腹部にあるくぼみ、あるいは突起物。ただし、ヒト以外の哺乳類ではそれほど顕著には見られない。
出生前の胎児時代に母胎から栄養素や酸素を得るための接続点の痕跡であり、出生後は特に必要のない器官である。



1.概要

 母胎と繋がっている状態での血管などを含むひも状の器官を生物学、医学では臍帯(さいたい)、日常語では臍の緒(へそのお)と呼ぶ。臍帯は出生後は自然にあるいは人為的に切断されることで胎盤などの胚膜の主要部から成る器官が切り離され、さらに体の側に残った部分も周囲が締め付けられて血液循環がなくなり、壊死して脱落する。このときの瘢痕がへそである。

 この部分の皮膚の下は瘢痕化した血管であり、皮下脂肪や筋肉がないため、くぼんでいる。ヒトでは腹部の皮下脂肪が発達するために周囲から特にくぼんで見えるために目立つ。しかし、この部分の閉塞が遅れると、この部分の皮下に、腹圧によって繰り返しへその内部に腸などが飛び出すヘルニア症状を起こすようになり、臍ヘルニアと呼ぶ。これがいわゆる「でべそ」である。余談だが、へその部分は風呂へ入るとき洗わない人が多いので、へそにゴマ(垢)が溜まりやすい。やはり不潔なので、痛みなくとり除くには、綿棒にオリーブ油等をつけて拭きとれば綺麗に取れる。

2.起源

 なお、へその緒の構造そのものは、爬虫類における胚膜に由来するものである。爬虫類の卵では、胚が発達する過程で、胚の腹面から卵黄が卵黄を納めてぶら下がり、尿のうが排出物を蓄え、またその表面は卵殻の内側に広がってそこに血管が広がり、ガス交換を行う。さらに、それらを包むように外側にしょう膜、内側に羊膜が形成され、最終的に、胚の腹面のひも1本で外界と接触を持つ形になる。

 鳥類もほぼこの構造を引き継ぐ。ほ乳類では、胎生になったことによって、卵黄のう、尿のうが退化し、その代わりに尿のうの血管がしょう膜と癒合して胎盤を形成する。したがって、ほ乳類におけるへその緒と相同な器官は爬虫類と鳥類にも存在する。事実、孵化直後のカメなどを見れば、腹面中央にへそを確認することができる。

3.ファッション

 通常、へそを露出する現代のファッションは女性に限定されている(俗に言うへそ出しルック)。 また、へそを見せる気はないが事の流れで見えてしまった瞬間(ジャンプをした時、背伸びをした時、スポーツをしている時、等)に目が釘打けになる男性もいる(へそチラリズム)。へそが見えてしまった女性が恥ずかしがって慌ててへそを隠す姿を好む男性もいる。 1990年代後半には、西洋社会においてへそ出しルックは、女性のおしゃれとして定着した。それと共に、へそピアスは若い女性の間で一般的になっている。また、へそを露出する短いTシャツ(ちびT)かブラウスは、しばしばへそのタトゥーを露出させるために着られる。 それは若い女性にポピュラーでもある





4.その他

人間の体表で唯一汗を分泌しない部分である。

人間の体の中心は臍といわれている。

派生的になにかの中心のことをヘソということがある。地球のへそ(エアーズロック)など。
北海道富良野市 - 北海道のほぼ中心部にあり、「北海道のへそ」であるため、毎年夏に「北海へそ祭り」が行われる。

兵庫県西脇市 - 日本の領土の中心にあたる北緯35度、東経135度に位置する。日本へそ公園駅をはじめとする多数の「へそ」にかかわる標石、施設を持つ。

長野県飯田市 - 緯度と経度のそれぞれにおける人口を二等分する線において、緯度線と経度線が交わる位置を、中央値中心といい、日本の中央値中心は長野県飯田市付近にあたるため、飯田市は「日本のへそ」とよばれる。

群馬県渋川市 - 日本列島のほぼ中心部にあるため「日本のまんなかへそのまち」を宣言している。毎年夏に「へそ祭り」が行われる。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 ちなみに、日本人のおへそは比較的深いおへその人が多いようです(白人のおへそは浅い人が多いようでおへそのゴマがたまりにくいとか)。他の哺乳類のおへそはどんな感じ?




フェチ



 フェチとは、身体の一部や衣服・その他記号化された様々な物品・現象に「個性的」な執着を見せたり、性的興奮を示す傾向を指す俗語の一種。物神崇拝、拝物愛、異物嗜愛などと訳されるフェティシズム(fetishism)を略した言葉である。

1.フェチという言葉

 比較的近年使われるようになった言葉で、1996年ごろからのようである。フェティシズムが学問的にも使用される言葉であるのに対し、フェチは性的嗜好を俗に表現する場合に用いられる。

2.概要

 人間の一部分や物に対する執着を示す使われ方や、服装に関する執着を示す使われ方があるが、更にはシチュエーションに反応する傾向もある。

 近年では、フェチの同類義語として「萌え」という表現もある。こちらはどちらかと言うと、あまり固執しない・ソフトなイメージであるとも言われているが、対象がよりマニアックで記号化されており、「どちらが健康的か」でしばしば意見の分かれる所である。

 フェチの分類、及び類型については有用な資料・文献に乏しく、また現状では成人向けメディアを中心に、どのような事象にも「フェチ」を付けたりする傾向があるため、どのような類のフェチが存在し分布しているのかを推し量るのは難しい。


出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より



フェティシズム(fetishism)



 フェティシズムは、人類学、宗教学では呪物崇拝と訳され、経済学では物神崇拝、心理学では性欲倒錯による拝物愛、異物嗜愛を指す。物に執着したり、欲望の対象とすること。

 フェティシズムを向ける対象をフェティッシュ、フェティシズムの志向を持つ人をフェティストという。

 今日では省略形のフェチということばが広く流布しているが、特に性的な意味合いで使用される。女性の身体の一部や身に付けるものなどに対する特殊な嗜好として使われる場合が多い。

1.フェティシズムの原義

 当初は人類学、宗教学の用語として使われており、のちに心理学などの分野でも使われるようになった。

フェティシズムという言葉を使い始めたのはフランスの思想家ド・ブロスだといわれる。ド・ブロスは1760年に『フェティッシュ諸神の崇拝』を著した。ここで扱われているのはアフリカの住民の間で宗教的な崇拝の対象になっていた護符であった。

カール・マルクスはド・ブロスを読み、ノートを取っていた。『経済学・哲学草稿』で展開した資本主義経済批判の中で、貨幣は経済を円滑にする手段として生まれたものであるが、貨幣自体が神になり、人間関係を倒錯させていると述べた。また『資本論』第1巻の「商品の物神的性格とその秘密」という章で、「商品」の持つフェティシズムを論じた。マルクスのフェティシズム論は20世紀になって注目されるようになった。

心理学者のアルフレッド・ビネーが1887年の論文で肌着、靴などの本来、性的な対象でないものに性的魅力を感じることをフェティシズムと呼ぶよう提唱した。

クラフト=エビングは『性的精神病理学』第4版の中でフェティシズム概念を採用した。この著書はフェティシズム、同性愛、サディズム、マゾヒズムを主に論じたもので、世紀末によく読まれた本である。

フロイトも性の逸脱現象としてこの用語を用いた。足や髪、衣服などを性の対象とするフェティシズムは幼児期の体験に基づくものと考えた。(『性の理論に関する三つの論文』)

2.様々なフェティシズム

作家谷崎潤一郎が初期の『刺青』から晩年の『瘋癲老人日記』まで、女性の足にこだわりを見せたことは有名。『瘋癲老人日記』は、若い嫁の足に踏みつけられることを夢想し、死んでゆく男性を描いている。フェチを描いた先駆的小説である。(足に対する偏愛は「谷崎趣味」と呼ばれることもあった) 女性のハイヒールなどに執着するフェティシズムが、日本で一般にも認知されるようになるのは、1970-80年代以降のようである。

ボンデージ(拘束衣)への嗜好はSMから始まったものだが、1990年代初め、シャネル、ベルサーチなどがファッションに取り入れた。アメリカの歌手マドンナもゴルチエのSMボンデージ風の衣装を好んで身に付けていた。

女性の下着、タイツ、ストッキングに執着する者もいる。女性に直接危害を加えるわけではないが、やはり気味が悪いと思う女性は数多い。本来、布よりも中身に価値があり、価値の転倒が見られる。

成人男性は一般に、女子中・高生の制服などに対して青春の甘酸っぱい想い出、哀愁を呼び覚まされるものであるが、その感情が度を越してしまう場合もまま見られる。こうした需要が1990年代に生まれたブルセラショップを支えた。

風船に性的興奮を覚える人が膨らましたり、抱いたり、破裂させたり、いろいろな行為をして楽しむことがあり、どうやら、破裂する寸前の洋梨形や、割ることに興奮を覚えるという。自分だけで楽しんでいる人が多く世間には危害を与えない。

かつては隠微なものであった特殊な嗜好も、近年ではフェチという言葉が一般化し、尻フェチ、めがねっ娘フェチなど一層細分化され、パーツへのこだわりという現象が顕著になってきている。

多かれ少なかれ、誰にでもフェティシズムの傾向はあるだろう。しかし、フェティシズムの傾向が強く、相手の人格に全く、あるいはほとんど関心がない場合は、社会生活上の問題を引き起こすおそれがある(人間をパーツとしてしか愛せないことを批判する精神科医もいる)。


出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より



萌え



 萌えとは、アニメ・漫画・ゲーム等様々な媒体におけるある種の対象に対する傾倒や執着、何らかの感情の高まりなどを表す隠語・俗語。

 その成立は1990年前後とされ、インターネット上では1990年代から使用されていたが、2000年代頃から社会的に広く認知される言葉となっている。

1.「萌え」の意味論

 「萌え」ならびに「萌える」は当て字であり、元々は1980年代からオタクたちの間で用いられていた、対象への傾倒や執着を意味する同音のジャーゴン(隠語)「燃え燃え」の表記が変化したものとされる。したがって「萌え」本来の字義とその(隠語としての)成立、当初の意味やニュアンスには、隔たりがある点に注意が必要である。

 その発祥やルーツ、「燃え燃え」が「萌え(萌え萌え)」に変化した契機などについては諸説あり、収束を見るまでには至っていないが、主要な説や主張が概ね1990年前後に変化・成立したとする点で一致しており、以後次第に適用範囲を拡大して現在に至るとされる。

 当初は、隠語の主たる利用者(いわゆるオタク層)の興味の対象、すなわちアニメ・漫画・ゲーム等の登場キャラクターに対し、傾倒や思慕の情、もしくはフェティシズム的嗜好、あるいは特徴的な萌えの属性(猫耳、ツンデレ等)に対する愛着などを現す単語として用いられており、その意味は一見すると「好き」や「興奮する」などとも似ているが、「特定の嗜好を伝え共有しよう」とする意向をも含むとされる点がそれらとは異なる、と主張する使用者もいる。

 なお、現在は男性のみならず、女性も広く用いる言葉であるという事実も見逃せない。よって、対象を美少女キャラクターのみに限定するのは狭い見識によるものと言える。 また、キャラクターやそれに付随する属性だけではなく、ストーリーやシチュエーション、カップリングなどについて使用されることも多い。 特に女性が使う場合には、広い意味での「胸キュン」に近い意味であるという。

 ここで言う「属性」とは、萌える原因となる外見、性格、仕草、人間関係等の特徴を総称したものである。そのため、一人のキャラクターが複数の属性を兼ね備えることもある。「猫耳・ツインテール・メイド」「眼鏡・白衣・敬語」など。

 「萌え」の反対語は「萎え(なえ)」。「萌え」の感情が湧かず、興醒めであるという場合に使われる。

2.「萌え」の文法論

 「萌え」は現代日本語文法の単語分類上名詞だが、形容動詞や動詞の語幹としても用いられる。

 動詞としての「萌える」はア行下一段活用となり、元来の日本語に存在する「萌える」(「芽生える」の意)という動詞と活用こそ同じであるものの、成立の経緯、用いられる意味がともに違うものであるため同音(同表記)の異義語であるといえる。

 「萌える」は「萌えを感じる」あるいは「萌えを感じさせる」という意味の自動詞として働き、主語は「萌えを感じる本人」と「萌えを感じさせる対象」のどちらでも取ることが可能である。

3.「萌え」の成立史

 「萌え」のこのような現代的な用法が、いつ頃から始まったかについては議論の余地があり、研究の途上であるといえる。

 一般的には1990年代初頭に成立し、普及を開始したものとされており、その成立に関しては一部に「まったく新規に成立し、当初から現在用いられているような意味とニュアンスを概ね含むものであった」などと主張する使用者も存在する一方で、1980年代からオタク層の間で用いられていた、対象への執着や傾倒、支持などといったニュアンスを持つ隠語「燃え燃え」の存在とその音・意味の符合、類似性等を指摘する意見もある。 実際に「萌え」はその成立当初の段階では「萌え萌え」と表記されていた点、「萌え(萌え萌え)」の成立当初においてはその用法・意味においても旧来の「燃え燃え」と併用、ないし混同された時期が見られた点などからも、「萌え」は元来の隠語「燃え燃え」の意味と音を引き継いだとする見解には、一定の説得力があるものとされる。

 隠語「萌え」の当初の主な担い手は、いわゆる男性オタク層であった。彼等はコミュニケーション媒体として独自のネットワークを利用する傾向が強く、「萌え」の現代的な用法も、その中で発達していったと推測される。

 当初「萌え」が盛んに用いられた媒体は、個人が立ち上げたパソコン通信の草の根BBSであったが、次第に用法の使い手は増殖し、90年代中頃からはニフティのフォーラムに移行した。さらにインターネットが普及を始めた90年代後半には、インターネット上のオタク系コミュニティ(掲示板等)の参加者たちがこれらの文化的後継者となった。

4.「萌え」の起源論

 「萌え」の起源は、主要な説のいずれもが概ね1980年代末-1990年代初頭頃に集約されることから、この時期に成立したものと推定される。しかし具体的な語源には諸説あり、また起源と普及する契機が一致していると断定できない状況にあること等から、語源とその普及をめぐる議論はそれぞれの説が支持層を持ち、ネットコミュニティにおいて百家争鳴の様相を呈している。これは「萌え」がネット上またはその周辺で発生したと考えられる用語・用法であることから、客観的な根拠や物証の呈示が困難という点が一因にある。また、いくつかの説は他の説と相互に関連している。

5.適用範囲

 「萌え」の適用範囲はその当初、概ねアニメ・漫画・ゲーム等の登場キャラクターに限定されていた。しかし、近年の用語「萌え」使用者の増加に伴ってその適用範囲は拡大し、その意味や解釈も分野や対象によって変容しつつあると言える。

 一例をあげれば、アイドルオタクにより実在のアイドル(特にロリータアイドル)に対して用語の適用がなされ、さらにメイド喫茶のメイドに対しても同様に適用される場合があるが、旧来のアニメ・漫画・ゲームに限定的適用をしてきた者の中には、こような用法を嫌悪する傾向をもつ者が相当数いる。

 また「燃え(燃え燃え)」を「萌え」のルーツの一つとする流れからは、「萌え」にもストレートな性愛や性欲を内包し得る感情と関連づける説もあるが、逆にこのような解釈を忌避する意見も根強くあり、これらの解釈やニュアンスが「萌え」の現代的用法を用いる使用者全体に広く支持されているとは言いがたい。

 「萌え」本来の字義から草木の萌芽になぞらえ、ジャーゴンとしての「萌え」の対象を主に未成熟なものに限定するといった解釈も存在するが、これらは「燃え」に「萌え」の字が当てられ現在の形として成立した後に字義に沿って意味が変容したものと見る向きもあり、いずれの主張も相対的なものでしかない。

 あるいは萌えの心理分析として、それらを意識していながらも精神的・物理的に到達できないことを自覚するニュアンス、自らを客体化して認識する対象への微妙な距離感を表す恋愛感情、すなわち「恋」とする説にも一定の説得力がある。

 またさらに広義には、鉄道萌え、メカ萌え等、非生物をも対象とした「フェチ」の代用としても使われることさえある。ただし鉄道萌え等の場合は言葉の誤用、拡大運用と批判されることもあり、端的に言えば「鉄道ヲタクが名称を言い換えただけ」に過ぎないため、この項ではこれ以上言及しない。

 また変わった用法では、匿名掲示板2ちゃんねるなどでは、ウォッチ対象(吊し上げの対象や犯罪者など)に皮肉をこめて使用される場合もある。ただし、このような用法はあくまでも誤用を意識しての適用である。

 さらに近年ではアダルトゲームや官能小説の大半を萌えとして認知しようとしてしまう傾向もまた見られる。しかしこれは賛成派と反対派で意見の食い違いが起こっており、一定の見解を見ない。

 また、逆に同性愛などさほど作品では扱われていなくとも、嗜好のみで萌えという用語を使おうとする向きもある。数少ない作品の需要から相当数存在する事が認められるが、これは社会的な問題上、通常のオタクからさらに距離をとっている事が多いため、非常に内容が把握しにくい。

 このように適用範囲があまりに広範であるため、ジャーゴンとしての「萌え」の明確な定義を導くことは困難であるが、ある説では「萌え」は古語の「琴線に触れる」の俗的表現であると主張している。

 余談ではあるが、動物行動学(エソロジー)の創始者コンラート・ローレンツによる「幼児の図式」(丸みを帯び、むくむくした形に対して動物は攻撃的衝動を抑えられ、慈しむ心が沸いてくる)という考えは、「萌え」の先天的な本能による衝動を指すものではないだろうか?また、フェチに代表される性的衝動等はこの「幼児の図式」の後天的な衝動であると言えなくも無い。


出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

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